なかなか更新できないもどかしさもありますが…
自己ベスト@ふくや様
私に入る全ての依頼の目的は、結局「売る」ことです。
でも全ての消費者には「価格を超える価値が伝わらなければ買いたくない」
という心理があります。
そしてあのプレゼン (「いいね!」をつけてくれた42名様、ありがとうございます!)をした明太子
「百代の過客(はくたいのかかく)」の価格帯は、
安い物と比べれば5倍以上もする、かなりの高級路線でした。
そのため私は、「お中元カタログ用に800字で」というオーダーであっても、
プレゼンではまず、字数を無視したノーカットバージョンをご提案し、
その後でオーダー通りの800字バージョンを出しました。
やはりこの案件は、かなりの高級品を「売る」ためのプロモーションである以上、見込み客にとって
「読む価値を最大限に 読む負担を最小限に」
という“言ノ葉家コード”だけに基づき、字数を無視して書く原稿も、どうしても提案したかったのです。
(こんな「自由なプレゼン」が己の胸三寸で実現したのも、広告業界をスルーした、直接依頼の賜物です。)
そしてプレゼン後は、この“言ノ葉家コード”に価値を感じていただき、
約1700字のノーカットバージョンも、(若干の修正を経て)WEBと店頭ポスターに採用していただきました。
これはもちろん、依頼時には想定していなかった展開です。
ありがたいことです。
ただ、お中元というギフト需要なら、長引く不況でも
「自分や家族ではしない贅沢を、お世話になった人にしてもらうことで感謝されたい」
という心理が少なからず消費を後押しするとしても、
そのお中元商戦が始まるまでの間は、私が書いたコピーとセールス文を遣っても、
そんなに売れないだろうと思っていました。
ところが!
依頼主の営業部長からのメッセージによると、
私がお中元カタログ用に書いたコピーとセールス文をもとに、
社内で今度は店頭ポスターをリニューアルしたところ、
今までなかなか売れなかったのが、ほぼ1週間あたり100個のペースで
「売れてるよ!」とのこと。
そして「冬には原料の産地に取材に行けたらいいね」と、
今後も頼りにして頂けそうな言葉もありました。
-ということは、商都・博多の歴史に確実にその名を刻んだ「レジェンド経営者」が創業し、
福岡市総合図書館の郷土資料コーナーに社史が置かれ、
現在年商150億を超える“業界日本一”の名門企業において、
プロモーションの質と量が不足していたため、発売以来売上げ不振にあえいでいた最高級品の起死回生に、
私は一役買えたということになります。
ほんとグダグダな過去を持つ自分としては、これは露骨に信じがたい出来事ですが、
それだけに、このプライスレスな体験に感謝です!