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しんどいけれど、お役に立つために…

十の心掛け

僕にとって初めての師匠が授けてくれた本には、
「コピーライターの条件」という序文がありました。

その中のいくつかのポイントを、時代の流れを踏まえ、
マーケティングコピーライターの視点から加筆修正してみると…。



1.幅広い教養。
「知識や情報」という牧草を食べ、コピーというミルクを出す。
その牧草は、与えられるものだけでは決して足りない。
それだけで満足していたら、
わざわざ依頼したくなるマーケティングコピーライターには、

永久になれない。

 

 

2.世の中の動きを見切ること。
「歌は世につれ、世は歌につれ」は、全てのプロモーションにも言えること。
例えば、ユーザーのことを知ってるつもりでも、
自社の商品やサービスを使っていない時のユーザーをあまり知らない依頼主に対し、
その視野を広げさせ、今よりもっと愛されるキッカケを見つけられるようにすることも大切な仕事。


 

 

3.経営に役立つプロモーションアイデアの提供。
「あらゆる表現に対する鋭い直感、
 そして既存事実を組み替えて新しい魅力を生み出す力を持て」
                (レオ・バーネットの言葉)

 

 



 

4.豊かな表現力。
その商品やサービスの存在理由を、感動的な物語に仕立てる。
もちろん、「ウソ・大げさ・紛らわしい」を避けて・・・。
そのためには、例えばアスファルトとコンクリートの間に咲くタンポポを見た時、
「タンポポ」「雑草」以外に、「環境」や「生命力」といった言葉に思い至る感性が大切。

 


 

5.ビジネスセンス。
広告クリエイターはそもそも広告マンであり、
広告マンの第一条件は、セールスマンであること。
         (ロッサー・リーブスの言葉)


 

 

 

 

 

 

6.ビジュアルセンス。
コトバとビジュアルの相乗効果を、常に最大化させること。

 

 

7.H2O(ヒューマン・ハート・オプティマイゼーション)

検索エンジンだけに最適化したところで、

「読む価値」が乏しく「読む負担」が大きければ、

人は去り、ライバルのサイトへと向かうでしょう。

そうならないために大切なのは

ヒューマン・ハート・オプティマイゼーション

             =人の心への最適化」。

 

8.パートナーシップ。
(主に)経営者からいかに早くビジネスパートナーと認められるか?
それこそが、オファーのタイミングを近づけ、
そして(時には激論を交えた制作過程の先にある)新しいプロモーションを早く生み出し、
経営に貢献する日を近づけるカギとなる。

 


9.冷静かつ情熱的プレゼン。
なぜこの企画と表現が最も経営に貢献できるのか、論理的に説明できなければ、依頼主は納得できない。
そして理想は、プレゼンに触発された依頼主が、プロモーションとの連動を最大化させ、
ブランドの確立や向上につなげるため、
自社の全マーケティング要素を改めて見直さずにはいられなくなること。
目指すは常に「説得力を超えた納得力」。

 


 

10.豊かな人間性
商品やサービスでせっかく差別化に成功しても、すぐに均質化することが多い今、
最新のSNSを使うことだけで見つけられた、あるいは繋ぎ留められたお客は、
結局また次に流行るメディアを使いこなさなくては維持できません。
そこにかける労力は、企業が本来望んでいるものでしょうか?
本来は商品やサービス、あるいはビジネスモデルの開発などを究め、多くのリピーターから賞賛され、
その業界で確固たる地位を築くことを望んでいるのではないでしょうか?
そう考えるとマーケティングコピーライターには、企業の経営活動による固定ファン増大に貢献するため、
人々のあらゆる(潜在的な)感情や欲求を把握する必要があります。
そのためには日々、自らの人間性を(少しずつでも)磨き続け、この世に存在する喜怒哀楽を、
どこまでも詳しく知り尽くすことが使命と言えます。

なかなか完璧にはできませんが…。

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